通学電車の中で出会った瑠美(るみ)と紳弥(しんや)は、その日、学校という現実から逃げ出した。晴れた秋の日に漂う金木犀の香りのような、甘い、甘い夢の話。
大好きな尚史さんへ。この罪を、死んで償います。
すれ違う心を描く物語。この物語に続編はなく、また終わりもない。
「これは自分を好きになりたい私の、世界を好きになりたい私の、毎日の物語。」短編集です。気になる章名から、どうぞ!