―――世間を敵にしてまで愛すことが、出来ますか?「全てを捨てでも一緒に居たい」「これが、近親相姦って、やつなのか」切なくも甘い純愛ラブストーリー
鼻を劈くような沈丁花の匂いが脳をかすめた時、全てが動き出す
真夜中に部屋を訪れる兄とのいけない行為。誹謗中傷いりません。
許されたのは傍にいることだけ。「好きだと伝えたら幸せになれるの?」――歪な愛が、運命を狂わす。
あの頃の僕らは二人で一つだった。文字通り、僕はきみの半身で、きみは僕の半身だった。僕らを待ち受ける闇の中では仄かな光でさえ一縷の望みに覚えた。わかりきっていた。進む先が底知れない谷底でしかないことも。