（ﾚﾋﾞｭｰ：89件）
[文学]
傷
(10点)ダメだ。この作品はリアル過ぎる。彼のように学校に行ってないわけではないが、とても似ているというか共感する部分がありまして。色々思い出して泣いてしまいました。この作品を書いた友人はご健在だと思いたい。作中の『友人』はまいける様ですか？そうだったらいいなぁと思って読みました。一つ言えることは、精神的などん底から少しずつ建て直した後の心は、生卵より脆い。だからってこの世界から逃げるのは間違ってますが。もう何言ってるんだろ私。
07-11 18:51
[ﾎﾗｰ･ｵｶﾙﾄ]
郵便物
(10点)こ…怖い。宅急便受け取れなくなる…。健介と優樹が最後ああいう結末になるのは予想出来たが、優樹はそっちにか！と予想の斜め上の結末にビックリしました。箱の中身…最後までわかりませんでした。頭の中で箱に手足が生えて動いてるものだと思い込んでたので。コメディじゃないのに(笑)一つだけ疑問なのは、どうして箱から水が出てたのでしょう？読解力足りなくてスミマセン。
07-09 02:52
[ﾐｽﾃﾘｰ]
人格形成
(10点)アリウムは純粋な子供のまま大人になっただけでとても可哀想な人だったんですね…。誰か一人でも「○○の○○って言葉が一言余計だよ」って注意してくれる人がいたらこんな歪んだ性格にならなかっただろうに。両親でさえ…一番理解しなくちゃいけないのに非情過ぎる。『欲望の涙』を先に読んでから読むことを推奨したらいかがでしょう？『欲望の涙』のアリウムの印象をガラリと変えられる素敵な作品だと思います。
05-16 18:45
[恋愛小説]
大切な初めて。
(9点)ルピナスが少女に言った「貴女の言う通り。～」がこのお話の総括ですね。聖人君子という言葉がルピナスにはピッタリ。でもそんな彼女も司祭の肩書がなければ純朴な女性。司祭様も初めてな事は戸惑う同じ人間だよってルピナスが日記を通して語りかけているように感じました。世間の雑音に惑わされず、彼女には自分の道を貫きつつ幸せになってほしいですね。
05-16 18:26
[コメディー]
愛人は×××
(8点)この３人はまた同じ事をやらかしそうですね。特にクロッカスは意味が分かってない。一番たちが悪い人かも(笑)というかカフェにいる人達は彼女たちの醜い部分を見ているので本気になる人はいなそう。やっぱり金目当てのシレネみたいな人しか寄ってこないんじゃ…御愁傷様。私がカフェの常連なら「旦那達逃げてー」って言いたい(笑)
05-09 18:24
[恋愛小説]
運命の人
(8点)お話はとても素敵です。ただ、ボロボロの三十路ババアは運命？なにそれ美味しいの？状態です悲しいことに(笑)意外とロマンチックなんですね作者様は。エッセイに書いていた恋患いはいかがですか？遠くで応援してます。
05-08 02:33
[文学]
振り出しに戻る
(10点)正に作者様の言うとおり。サイコロを振ったことに意味がある。振り出しに戻ることを恐れていては何も始まらない。そんな気がしますが、私自身はサイコロを振らない彼のようになっています(笑)何処に向かって振ればいいかわからないのです。このお話、ゲームらしくない人生ゲームですね。
05-08 01:51
[文学]
INNOCENCE
(9点)大人になったら子供の時見ていた未来と全然違う現実世界が待っていた。ということでしょうか？イノセンスが無くなった自分はただの脱け殻。だから骨なのでしょうか？難しいです。でも、子供の頃は純粋で周りがキラキラしてたのに、大人になるにつれどうでもいいやって感覚、ありますよね。そんなこと考えながら読んでました。
05-08 01:38
[友情]
私達を結び付けるもの
(10点)この物語は純粋に感動しました。この二人のように、お互いを思いやる気持ちって運も味方してくれるのでしょう。勿論、自分で逆境を切り開く強い心も必要ですね。今の私に必要なことなのに、何処かに置き忘れているようです。ふと、小公女セーラを思い出しました。それを読んでいた頃の私は純粋だったのでしょう…。大人になるとアザミのように人間の汚い部分ばかり見てしまうし。なんか感想になってなくてゴメンナサイ。
05-08 01:12
[ﾐｽﾃﾘｰ]
お人形遊び
(10点)多重人格者の話としては斬新で面白かったです。一時期、そういったテーマの小説やエッセイを読み漁ってたので、今回のクレオメのケースで人格が増えたのは予想外でした。しかも自分の異常性を受け入れ『三人一緒で幸せ』にはビックリ。まぁあの両親の元で成長したら当たり前か。きっとこれからお人形は増え続けるので…友達100人も夢じゃない？(笑)その頃の彼女がどうなっているか気になります。
05-07 18:19
[ﾌｧﾝﾀｼﾞｰ]
頭の上の魔女を追え
(10点)「魔術に白も黒もない」まさにその通りですね。私は物語の中盤辺りからそう思ってたので、登場人物がハッキリ言ってくれてスッキリしました。そう考えると、気持ちや使い方で名称が変わるだけで『おまじない』も『呪い』も似たようなものですね。しかし、二人の状況も知らず、「私の勝ち」と言ってる魔女二人…滑稽ですね。直接対決すればいいのに。作者様の作り出す世界観はどの作品も面白いです。
05-06 00:36
[ﾐｽﾃﾘｰ]
鏡と私と子猫
(10点)鏡に「お前は誰だ？」と言い続けると精神崩壊するって都市伝説？を思い出しました。きっと彼女は鏡以外にすがるものが無かったのでしょうね。拒食症になって、死ぬ前に本当に大切なものを選択できて良かった。相手にとっては何気ない一言、でも自分には奥深く突き刺さる事ってありますよね。言葉は時に凶器になる。でも喋れない動物は体を張って大切な人を守る。動物は裏切らない。なんて事を上手く表現した作品だなぁと思います。
05-06 00:21
[ﾐｽﾃﾘｰ]
欲望の涙
(8点)ドＳ同士はやっぱり合わないのですね。アリウムの方が数倍たち悪い気がしますが(笑)最後は「サイズが全然違うじゃない(涙)」が正解ですか？しかし女を泣かせて喜ぶなんて暴力振ってないけどDVじゃ…とにかくそんな男は相当のドＭじゃなきゃ結婚は無理！全部読み終わって題名を改めて見て、「なるほど」と思わず言ってしまいました。
04-30 14:03
[ﾐｽﾃﾘｰ]
勝ち残る者
(10点)嫉妬深い悪女vs冷静沈着な悪女？の対決ということでいいのでしょうか。スフェーンは罪を背負った女ってだけで悪女とは違うかもしれませんが。『お相子』と言ってますが歴史に名を刻んだという意味でスフェーンの完全勝利ですね。真の正義はガーネットだけと私は思いました。一つ疑問なのは、最後の『一人の人物』とはパールですか？息子ですか？私は歴史に名が残らないという意味で一切名前が出なかった息子だと解釈しました。最後の女の戦いは私までドキドキしちゃいました。
04-30 00:20
[ﾐｽﾃﾘｰ]
輪廻っ娘
(10点)これぞ、究極の『ケンカするほど仲がいい』ですね。意地の張り合いって端からみると滑稽で可愛らしい。幸せのチャンスを逃してまで意地を張るなんて微笑ましい。お互い歳をとっても続くだろうこの関係、二人ともいつまでも大事にして欲しいですね。
04-29 01:00
[ﾐｽﾃﾘｰ]
赤狂いのメリッサ
(10点)いやぁー私まで狂いそう(笑)あの町の住人はかなりの天才ですね。メリッサだけが踊らされてましたね。きっと新しいオモチャを作らないとあの町は成り立たないのですね。順応するか踊り狂うか。究極の選択。私は…素直に順応しちゃうかな。順応したほうが楽しそうですもんね。なるべく行きたくないけど(笑)
04-29 00:50
[ﾎﾗｰ･ｵｶﾙﾄ]
白か黒か灰色か
(10点)ブルーデージの物語とは対照的に、モノクロの世界のような陰鬱とした物語。そして純情な奴ほどバカを見る。暗く善人は生きづらい世界。一時の非日常から元の日常へ。人が一人死のうがどうでもいいもいい世界。なんだか架空の世界なのに作者様の作品に私はすぐ引きずり込まれてしまいます。それくらい魅力的な作品ばかりで楽しいです。ガウラが一体何を見てきたのか気になります。
04-29 00:34
[ﾐｽﾃﾘｰ]
嘘つきは誰？
(10点)とても面白かったです。プラタナスはかなりの策士とみました。あれが現代で言う『世渡り上手』というやつですね。「嘘つきは…」の件は誰しもがドキッとしたでしょう。私も作者様も、ですね。物語がとても好みなので、他の作品も読んでみます。
04-29 00:15
[ﾐｽﾃﾘｰ]
重ねられた毒
(10点)完結してから一気に読もうと思い、読みたい気持ちを今まで抑えてました。今一気読みが終わりました。凄いです！本当に処女作ですか？人物描写、情景描写に無駄も説明不足もなく、適度で分かりやすく読みやすい。普通の人が事件を起こし、解決する。抑揚は無いかもしれないが其所が逆に良いです。私も優里達と一緒に考えている気分になりました。しかもトリックも難しくなく、動機も至って普通。そして一切矛盾がない。たとえ小さくても矛盾があるとシラケるタイプなもので。読み終わって題名を見て…おお！とか言っちゃいました。是非シリーズ化希望
01-23 04:54
[前㌻]｜[次㌻]