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かなりの長編となっている本作品は、若き主人公と彼を取り巻く登場人物、そして若き作者の一種の成長物語になりつつある作品と感じています。確かに最初の５０ページぐらいは、数多の作品をお読みになられている方、わたしもですが、独特の行間、空間、何よりも難読漢字の多さの硬派の文体に驚かされるのではないでしょうか。ですが、この作品の面白さはそれ以降にあります。頭の中で自分なりに映像化して楽しみ始めて、作者の創り出した見事な世界観、描写、文体、行間に虜になっていることに気づきました（笑） お若い女性作者ですから驚きです。
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