わたしはもう、“子ども”でも“生徒”でもいられない。先生の側にいる条件を、失ってしまったんだ。でも、それでも良い。それでも、“女”として見てくれるのなら。
詩乃のために、翔子は翼と決別するはずだった。その矢先、無愛想で優しかったはずの翼が態度を変える。強く握られた手首、無理矢理のキス。そして―――。