私はまだ死ぬつもりもないし、死ぬ予定もない。けれど、いつか必ず死は訪れるから。その時のために書き留めておく、私の遺書。
PAGE 1ﾍﾟｰｼﾞあの頃の僕らは二人で一つだった。文字通り、僕はきみの半身で、きみは僕の半身だった。僕らを待ち受ける闇の中では仄かな光でさえ一縷の望みに覚えた。わかりきっていた。進む先が底知れない谷底でしかないことも。
PAGE 5ﾍﾟｰｼﾞちょっと、寄っていかない？
PAGE 10ﾍﾟｰｼﾞ死しても尚解けない呪縛の中で、揺蕩う無力な僕ら。
PAGE 51ﾍﾟｰｼﾞ息をするのを忘れるくらい、苦しいほどの愛を、あげる
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